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強迫性障害(強迫神経症:OCD)の案内板TOPへ戻る。。。 |
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あらまし 診断 薬 精神療法説明 認知行動療法 曝露反応妨害 森田療法
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薬 |
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強迫性障害の治療で、第一選択肢としてされるのは、抗うつ剤(うつ病の薬)のうち、神経伝達物質のセロトニンに働きかけるものです。
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■SSRI
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(抗うつ薬)
商品名:ルボックス、デプロメール 一般名:フルボキサミン
商品名:パキシル 一般名:パロキセチン
商品名:ジェイゾロフト 一般名:セルトラリン |
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効果:
SSRIは、強迫症状に効果があるとわかるまでには3週間以上、はっきりわかるには6−12週間かかると書いた文献もありました。(うつ病に効果が出るようになるのは4−6週間ですが、強迫の場合、それより期間がかかることがあるそうです。)
患者さんの話では、効いた場合、症状が治まるというより、他のことをする元気が出る、気分をよくする感じだそうです。感情が平坦になるという話も聞いたことがあります。
そして、うつ状態を併発している人は、その改善が期待できます。
量:
ルボックス、デプロメール:錠剤25mg、50mg、75mg。通常、1日50mgから使い始め、その後、状態に合わせて1日150mgまで増量します。1日2回に分けて飲みます。
パキシルは1と書いてあるのが10mg、2が20mgです。1日最大40mgまで。1日1回夕食後投与。
ジェイゾロフト:25mg、50mgがあります。
副作用:一般的なもの・・・吐き気,眠気,口の渇き,便秘、めまいなど。
その他、人によりますが・・・食欲不振、下痢、頭痛、だるい、ふるえ、性機能異常、性欲低下。尿が出にくい、動悸、目がまぶしい、発疹、発赤、かゆみ。
・飲み始めに、吐き気やむかむか、かえって不安感、イライラ、神経過敏になることがありますが、2週間くらいで軽くなることも多いです。しかし、ひどい場合は、医師に相談してください。
・パキシルでは発売元のGSK社HPによると、副作用発現率は49.8%(324/650例)でした。その主な内容は、嘔気(14.3%)、傾眠(13.1%)、口渇(9.2%)、めまい(6.0%)などだそうです。
・ジェイゾロフト・・・口の乾きや便秘などの不快な副作用が比較的少なくない。
<重大な副作用>(めったにないそうです)
セロトニン症候群・・・脳内のセロトニン機能が異常に高まることによって、中枢神経系、自律神経系を介した症状を表れる症候群。錯乱、意識もうろう、発熱、発汗、ふるえ、けいれん、体が勝手に動く(ミオクロヌス))、せん妄、・・。
悪性症候群・・・抗精神病薬の使用中に表れる症状。筋肉の硬直、意識障害、発熱、発汗、頻脈、けいれん発作)
冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、息苦しい、めまい、血圧低下、不眠、性欲減退。
・消化器系の副作用(吐き気など)が強く、服薬を中断してしまう人も多いそうです。その場合、他の抗うつ薬が処方される場合があります。
・副作用については、医師になんでも相談するといいです。
解説:
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 の意味について解説します。脳の中には、いっぱい神経細胞が張り巡らされています。神経細胞は、シナプスという端子をお互いに近づけて、セロトニンのような神経伝達物質を使って、情報のやり取りをします。シナプスで、一度そのやり取りに使われたセロトニンは、神経細胞の中に取り込まれてしまいます。取り込まれてしまうと、情報の伝達には使われません。そこで、SSRIは、その再取り込みを妨害して、セロトニンが減らないようにします。直接、脳の神経のセロトニンを増やすわけではありません。シナプスにある神経伝達物質は、他にも多くの種類があるのですが、そのうちセロトニンだけ(実際そうかはわかりませんが)作用するそうなので、「選択的」とされています。
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■三環系の抗うつ剤
商品名:アナフラニール 一般名:クロミプラミン |
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SSRIより古いタイプですが、現在でも多く使われます。神経伝達物質の中で、セロトニンをほぼ選び作用するそうで、この性質はSSRIと似ています。そして、精神機能を高揚し、不安を軽減します。
通常、成人は1 日2〜4 錠(主成分として50〜100mg)を1〜3 回に分けて服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、1
日9 錠(225mg)までとされています。
1)クロミプラミンの効果が現れるまでには6−8週を要する。患者がクロミプラミンに反応するかどうかを見極めるには10−12週まで投与を継続すべきである。高用量が必要である。反応する患者でも完全寛解に至ることは少なく,部分的な改善にとどまる(Goodmanら1992)。
2)クロミプラミンは、効果がある場合、投薬開始後、比較的早い時期に、特に強迫衝動に関して効果がある。患者は「気分は変わらないが、繰り返したい気持ちが少し軽くなる」と報告することがよくある。(「行動療法3」p35)
3)副作用が出る場合があります。 |
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抗うつ薬の注意:
1)自分の判断で急に服用を中止したりしないでください。
2)2007年10月厚生労働省により、すべての抗うつ薬において、24歳以下の患者で自殺念慮及び企図のリスクが増加するとの報告があることを示した上で、リスクと長所を考慮して投与するようを指示されました。
3)妊娠中の女性が、パキシルを服用し、先天異常を含む副作用被害報告がありました。妊娠の可能性がある方は、服薬は控えてください。 |
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■併用される薬 |
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・症状や医師によって、次が併用される場合があります。どれも種類は多いのですが、代表的なものを挙げます。
1)抗不安薬・・・不安、緊張を和らげる薬
ベンゾジアゼピン系:代表的な不安薬、脳内のベンゾジアゼピン受容体に結合することにより、GABA神経系の作用を間接的に強める。
レキソタン(神経症、うつ、心身症向け)、
ワイパックス(神経症、心身症向け)、
セパゾン(神経症、心身症、自律神経失調症)神経症の緊張やうつへの効果の他、強迫にも効果がある場合あるそうです。
セルシン、メイラックス、ソラナックス・・・
チエノジアゼピン系:作用時間は短いが、小児や高齢者にも使用できる
デパス・・・
セロトニン作動性:セロトニン受容体に作用
セディール
2)抗精神病薬・・・精神症状の安定、中枢神経の異常な興奮を鎮める強力(メジャー)な精神安定剤です。統合失調症などの精神疾患で、よく使われます。
リスパダール・・・ |
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■薬のみの限界
強迫性障害の場合、薬のみの治療で改善できる人もいるのですが、残念ながらそうではない場合があることも明らかになっています。
1)薬物のみの治療で改善する割合は、報告によって差がありますが、40−70%の範囲です。
そのうち、完全な寛解(かんかい:症状が好転または消失する状態)は少なく、部分的もしくはごく軽度な改善の場合も多いです。
日本では、欧米に比べ、いくらかこの割合が低めであると実感される方が多いです。それには、次の理由が考えられます。
1-1)アメリカでは、SSRIとしてフルオキセチン(プロザック)も承認されていますが、日本ではまだですし、ジェイゾロフトも発売されて間もないです。このように、日本と海外とでは、使える薬に違いがあります。
1-2)SSRIが効くには、通常量より量を増やす(フルボキサミンなら200-300mg)ことで、効果が現れることもありますが、量が十分でない。
2)再発の可能性がある。
ただし、認知行動療法の心理教育のように、強迫性障害のしくみを理解することで、再発の可能性は下がるはずです。
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・薬のみの治療でも、程度の差はあれ、改善する人も約半分はいます。
効果が出るまで、非常に日数がかかることから、まずは薬の効果を信じて、あせらずに服薬を続けることが大事だと思います。 |
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■リンク |
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薬の情報検索
Yahoo!ヘルスケア>病院情報>処方薬を探す
・ジェネリック薬については、強迫性障害の案内板>こころ全般>精神科>5)ジェネリック薬
・薬名をインターネットで検索すると、服用体験など、情報が見つかる場合があります。
医薬品医療機器情報提供ホームページ・・・添付文書情報も検索できます。
医薬品による副作用情報・・・セロトニン症候群、悪性症候群などが掲載。
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■メモ |
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■SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤
Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)
一般名:マレイン酸フルボキサミン
fluvoxamine商品名:ルボックス アステラス製薬
デプロメール 明治製菓
一般名:塩酸パロキセチン水和物 paroxetine商品名:パキシル
グラクソ・スミスクライン(GSK)株式会社 2006年1月、「強迫性障害」の効能が追加となった。
一般名:セルトラリン
sertraline 商品名:ジェイゾロフト ファイザー株式会社 欧州では1990年に発売され日本では新薬扱いで14日分の投与制限があります。世界ではSSRIのシェアNo.1だそうです。
一般名:塩酸クロミプラミン clomipramine
商品名:アナフラニール アルフレッサファーマ株式会社
以前から、18歳未満の患者にSSRI、SNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)を用いるときは「適応を慎重に検討すること」という警告が付いていました。米国FDAによる試験の結果、24歳以下の患者で自殺念慮や自殺企図の発現リスクが、プラセボ群に比べ抗うつ薬投与群で有意に高かったためです。25歳以上ではリスク増は認められず、65歳以上ではリスクが低下したそうです。
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■参考文献 |
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[1]原田誠一編「強迫性障害治療ハンドブック」金剛出版(2006)p204-227
[2]青葉安里、諸川由実代編「こころの治療薬ハンドブック 第4版」星和書店(2006)
[3]中根晃監修「現代の子どもと強迫性障害」岩崎学術出版社(2005)
[4]「こころの科学104 特別企画 強迫」 日本評論社(2002.7)
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