強迫性障害(強迫神経症:OCD)の案内板TOPへ戻る。。。
あらまし 診断  精神療法説明 認知行動療法 曝露反応妨害 森田療法

治療法のあらまし --くわしくは、下線のある文字をクリック--
・強迫性障害の患者さんの状況は多様で、 おおむね次のように考えられる。
・国際的には、OCDの治療ガイドライン[1]があるが、日本では必ずしもその通りの治療が、地域で選べるとは限らない。現状で選べる範囲で、選ぶしかない。
A.一般的な成人
症状の診断・評価

のみ
・薬のみ治療の医療機関が多い。

専門療法(+の併用)
精神療法、カウンセリングの説明
認知行動療法(CBT曝露反応妨害認知
森田療法

・ガイドライン[1]によると、治療の第一選択肢は、薬(SSRI、アナフラニール)、認知行動療法の併用、もしくはいずれか一方である。
・精神療法が必要な場合、
一言二言のアドバイスで治るようなものではなく、それぞれの患者の状況に応じて、個別(もしくはグループで)に対応するものである。

・薬の効果は、自動車に例えると、狭いみぞにはまってしまって出られなくなっている車をジャッキや板で持ち上げて出しやすくするようなものだと思う。しかし、ハンドルを握って運転するのは患者自身で、専門療法での治療者は、現場監督かナビゲーターのような役割である。本「不安でたまらない人たちへ」[2]p281では、薬=浮き輪に例えている。浮き輪で浮いているうちに、泳ぎである認知行動療法の対処法を覚える。
医療・心理・相談機関の検索
医療保健・検索説明のページ 医療・心理機関の検索・利用方法、診療科の説明、などについて説明。
・自作 リスト1 強迫性障害(OCD)関係 などで検索
地域の精神保健福祉センターなどに問い合わせる。
・OCD向けの専門療法をきちんとできる専門家は少ない。
・心理機関でも専門家はいるので、心理士を探す方法(例:ウェブ版 臨床心理士に出会うにはもある。その場合、認知行動療法を強迫性障害に対しできるかを問い合わせる。提携医療機関が心理士を紹介する場合もある。
B.その他の場合
B-1)18歳未満(小児、思春期)
・成長途上であるため、大人と診察や治療法が異なる場合がある。
・ガイドライン[1]によると、思春期前の小児には、最初に薬なしの認知行動療法を推奨しているが、日本でそのような医療機関を探すのは簡単ではない。

自作 リスト1 強迫性障害(OCD)関係 などで、大人向けでもいいから地域でOCDにくわしそうな医師を探す。

・小児精神科、思春期専門外来などがある機関を利用する方法もあるが、OCDにくわしい治療者は少ない。→リスト2 小児・思春期、発達関係 など参照

B-2)妊娠

・ガイドライン[1]p40によると、薬なしのCBTを推奨している。
・産前産後に、マタニティブルーなど、うつの症状の併発することもある。

自作 リスト1 強迫性障害(OCD)関係 などで、OCDにくわしそうな医師を探す
・出産・子育ては、大変な作業なので、地域の保健所や子育て支援センターなどで相談する。

B-3)うつ状態・うつ病

強迫性障害の薬は、うつの薬でもあるので、服薬。併発することが多い。

強迫性障害にくわしい医師なら、うつにも対応できる。
B-4)発達障害
発達期(おおむね18歳未満)に、脳の機能的な問題が原因で起こる障害。自閉症、アスペルガー症候群・広汎性発達障害、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)。こだわり、繰り返しのパターンにはまりやすく、併発する人がいる。 OCDにくわしい医師がお勧めだが、発達にくわしい専門家に相談するといい場合もある。リスト2 小児・思春期、発達関係 など参照
・ 発達障害者支援センター(精神障害と福祉>3.福祉・医療費制度>3-10)は、各都道府県にあり。
生活・費用の相談
福祉・医療費精度のページ 参照
障害者自立支援医療などの制度を利用すれば、医療費の自己負担が安くなることがある。

その他、生活・費用など困ったことの相談は、地域活動支援センターなどの相談機関
患者会・自助グループ(リンク2参照)
心理教育

強迫性障害の治療では、その基本的なしくみを理解することが大切。薬の治療でも、強迫のしくみを知ることで、再発の防止に役立つ。

・各治療法について、さらに知るには、リンク1のページを参考。

・心理教育・・・心理学、精神医学などの情報を治療者が患者さんに教えること。

参考文献
[1]John S. March (著), Daniel Carpenter (著), Allen Frances (著), David A. Kahn (著), 大野 裕 (翻訳) 「エキスパートコンセンサスガイドライン 強迫性障害(OCD)の治療」ライフサイエンス
[2]ジェフリー・M・シュワォーツ(吉田利子訳)「不安でたまらない人たちへ」草思社 (1998)
英語メモ:心理教育=psycho-education、読書療法=bibliotherapy
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