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強迫性障害(強迫神経症:OCD)の案内板。・。・。・。・。・ |
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あらまし 診断 薬 精神療法説明 認知行動療法 曝露反応妨害 森田療法
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認知行動療法(CBT)
の基本 |
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1)基本 |
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・認知・・・考え方、頭に思い浮かぶ言葉、イメージなど
・行動・・・体を動かすことはすべて行動
1-1)基本モデル
認知行動療法には基本モデルというものがあり、強迫性障害の場合は図2のようです。
認知行動療法の認知、行動、感情、身体は次のようです。
・1人の患者さんが抱える問題の中で、認知、行動、気分・感情、身体の4つがお互いに影響し合っています。
そして、外からの環境も影響する関係にあります。
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不潔恐怖の例:
手に汚物がついたような気がする-認知・思考
このままだと不安で、早く何とかしたい-感情(衝動)
手を洗う-行動
体が緊張して、とても疲れる-身体
これら環境、認知、行動、身体、感情の5つが、お互いに影響し、悪循環となっていることが多いのです。 |
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・この5つの中で、直接、自分でコントロールできるものはどれでしょう?
感情と、身体は、直接、自分でコントロールできません。
認知と行動は、自分でも変えることができます。そこで、認知行動療法が行われます。(ただし、強迫性障害では、考え方だけ変えても行動が伴わないと、変わりにくいため、行動の変化に重点が置かれることが多いです。)
・環境は、変えられる場合と、変えられない場合があります。変えられる場合、環境調整と言い、例えば、職場や家族の人間関係や仕事配分などを調整したりします。
・認知行動療法では、この基本モデルに沿って患者さんの状況を調べ、行っていくのが基本的な考えです。 (行動療法では、そうとは限りません。)
その他の認知行動療法の特徴(参考[2] ):
1-2)うつ病、パニック障害、PTSD、統合失調症などさまざまな精神の病気、障害、子供や家族の心理的な問題などで用いられます。
1-3) 「今、ここの問題」に焦点を当て、その解決を目指します。精神分析のような、心の奥深い原因を探ったりはしません。
1-4)患者さんと治療者が共同で行います。治療者は強制的なことはしません。また、患者さんが受身のままの治療ではありません
1-5)実証的。つまり科学的な根拠(エビデンス)を踏まえた内容しか用いられない。
1-6)たくさんの技法があります。強迫性障害の治療で、よく用いられる技法は、曝露反応妨害法(ERP)です。それに、認知療法(CT)的な技法が取り入れらることがあります。(ガイドライン[3])
1-7)心理教育といい、患者さん自身が、医学的な症状に関する情報と、認知行動療法の基本について、ある程度理解することが大切です。治療者によっては、プリントや本など、治療についてまとめたものを見せてくれます。
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2)強迫性障害での悪循環 |
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・ 右の図3は、強迫性障害の代表的な場合の認知、行動の悪循環に、基本モデルのように感情、身体を、加えて説明したものです。
まず、
@強迫観念を引き起こすもの(トリガー、刺激)に出会うと、それに反応し
A強迫観念や
C強迫行為をしてしまいます。
その悪循環にはまってしまうと、通常なら下がるはずの身体の緊張がいつまでたっても下がらないし、恐怖の感情も生じるという相互作用も起こっています。
・この悪循環は、すればするほど強化されます。
・そして、習慣になります。=馴化(じゅんか、ハビチュエーション)
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・行動は、いったん習慣になってしまうと、それを修正するのは難しいです。
・しかし、時間をかけて、新しい行動(現実に適応した行動、緊張が減る習慣)を繰り返し行っていき、学習し直すことで、強迫行為も軌道修正できます。そして、そのようにすることで、悪循環のしくみも、いつのまにかなし崩しにできます。 |
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習慣化の例: |
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ケース1 家族に、どうしても強迫行為を頼める状況ではなかったし、子どもの幼稚園の都合で、今まで汚いと思っていた子どもが汚した土だらけのものに触り、触った後も、時間がないのでシャワーを浴びないようにしました。初めはすごく嫌だったのですが、続けているうちに、いつのまにか平気になっていきました。
解説 これも動機は何であれ、強迫ではない行為が習慣となっていったので、その点は理にかなっています。症状にとらわれずに、目的の行動(子どもの幼稚園の時間に間に合わせる)に軌道修正していきました。
また、強迫は一人で過ごすときに生じることが多いのですが、幼稚園の事情という環境の影響があったこともカギです。認知療法では、このように自分の外からの環境での影響を、まず考えます。
このようにやむをえない状況になり、改善できればいいですが、一人ではどうしようもないから、苦しんでいる人が多いはずです。苦しんでいるのは、多くの場合、患者さんのせいではないと思います。それだけ、症状のハードルが高いせいだと思います。そのため、治療者と伴に、行った方がうまく行きます。
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ケース2 本人が確かかどうか不安で、何度見ても治まらないから、家族が代わりに点検して、大丈夫と言ってあげた。それ以降、本人が家族に点検してもらわないではいられなくなった。
解説 家族が巻き込まれることも、習慣化すると、本人の強迫行為の一部になってしまいます。
本人の苦痛はその場で、一時的には減りますが、根本的な解決にはなりません。そして、本人の強迫観念は強化されます。また、一旦習慣になってしまうと、家族がそれを止めるのが難しくなってしまうことも多いです。
参考 経験から>家族の対応
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4)参考 |
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[1]リー・ベアー「強迫性障害からの脱出」 晶文社
[2]伊藤絵美「認知療法・認知行動療法カウンセリング」
[3] John S. March (著), Daniel
Carpenter (著), Allen Frances (著), David A. Kahn (著), 大野 裕 (翻訳) 「エキスパートコンセンサスガイドライン 強迫性障害(OCD)の治療」ライフサイエンス
[4]飯倉康郎編著「強迫性障害の行動療法」
[5]リンク>認知行動療法・認知療法の道具箱(ナット&ボルト)
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