強迫性障害(強迫神経症:OCD)の案内板  TOPへ戻る。。。
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まず考えてほしいこと

・いろいろな段階・状態の人がいます。

ですので、できるだけ専門医に受診して、自分の症状を正しく診断してもらってください。
手洗い、確認などの症状はわかりやすいのですが、中には、他の病気や障害と区別が難しい場合もあるためです。

自分に合わない方法をチャレンジして、失敗ばかりでは、かえって自分をダメだと感じ、抑うつが増してしまうことがあります。これを学習性無力感と言います。自分ではコントロールできないという思いが、そう感じさせます。[1]
また、的外れな認知行動療法のために、かえって、こだわりが増えてしまったり、よけいな儀式が増えてしまっていた人もいました。
そのような事態を避けるためでもあります。

目次
1-1)精神疲労
1-2)受け入れる(受容)
1-3)この段階のアドバイス

1-1)精神疲労

強迫性障害は、とても疲れます。
身体の疲れだけでなく、精神の疲れもたまります。
そして、うつ病・うつ状態や、その他の精神や身体の症状を併発する人も、案外、多いです。

精神の疲労は、なかなか取れにくいです。何週間、何ヶ月もかかるかもしれません。精神の疲労がたまり過ぎると、余裕がなくなります。

そのイメージは、次のようです。

人によって異なりますが、次のようなことが気になります。

気分・考え方:

やる気が出なくない
自信がなくなる
自分でコントロールできないことが増える
何事も悪い方に考えてしまう
疲れていることさえわからなくなる
死にたくなる

体:
眠れないなどの睡眠障害
食欲が異常(摂食、過食)
疲れ、肩こりが激しい

外との関係:
音に敏感になってしまう
人に見張れらている・悪口を言われているような気がする
以前ならあり得ないと思っていた悪いことが本当に起きそうな気がする

ウルトラマンカラータイマーのように、音も光も出ませんが、生きるエネルギーのようなものが乏しくなると、症状が出てきます。

・・・そのように精神的な余裕があまりにないときは、無理しない方がいいです。ですので、まず次を考えてほしいのです。---

1.医師などの専門家に相談してください。精神科の薬が効くこともあります。

2.疲れすぎないこと。休憩、休日、睡眠(夜)を適度に取る

3.悪い方向に考えがちな時は、真に受けない。
とかく悪い方に考えてしまい、コントロールする力も弱まっていると、それに引っ張られそうになるかもしれません。
でも、悪い方に考えてしまったり、死にたくなってしまうことは、あなたの本心ではなく、症状によるものなので、真に受けないでください。そういうときは、気そらしでも、気休めでも、何でもいいですから、その考えを先延ばししてください。

あまり先のことを心配しても、かえって良くない方に考えてしまいがちです。例えば、この状態がずっと続いたら、就職も結婚もできない、子どもに悪影響を与えてしまい将来がダメになってしまう・・・など。

4.強迫やうつのときは、決断がなかなかできないことがあります。特に急ぐ事情がなければ、そういうときは大きな決断はしない方がいいです。できれば、自分のペースで潮が満ちてきたときに、始められればいいと思います。

5.精神的な疲労はとれるのに期間がかかります。
でも、時間がたてば、やがてコップの水は増していきます。
ゆっくりとしたスピードですが、急がば回れです。

あせって、格闘してしまうと、水はなかなかたまりません。

1-2)受け入れる(受容)

1.現状を、そのまんま受け入れる。あるがまま。
・症状と戦ったり、すぐになくそうとしたりしません。
嫌な感じ、不安、すっきりしない中途半端な感じ、すぐになくならないので、あるがままにして、しばらく付き合っていく気持ちになってください。

・症状と性格・体質は別です。性格・体質は、欠点があるのが自然です。また、今までの人生経験も、失敗があって当然です。いずれも、あるがまま受け入れます。

2. どんなに悪いことがあっても、辛くても、
その日1日が、とりあえず生き延びられたら、それで良しとします。


・症状がひどい場合、何もできなくて、ただ症状と共に一日を過ごすだけでも、大変な作業をしているわけで、1日を生き延びただけでも、十分合格点を差し上げてはと思います。闘病というのは、山や海で遭難した方がされるような苦労を、住宅で経験していることに匹敵する場合もあります。

・ましてや、症状がありながらも、家事や仕事など、日々の小さなことがらでも、何かできたときは自分をほめてはいかがでしょう?以前、すんなりできていたことが、時間がかかって、エネルギーを使ってしまうこともあるのですが、それは症状のせいです。他の人から見たら、ただの買い物や洗濯でも、実際は、ものすごく大変な作業をしているわけです。
車に例えると、強迫のときはローギアで坂道を登っているようなものです。今までの悪循環から路線変更するには、それだけエネルギーが余分にいります。

3.症状に波があるのは自然なこと。


4.他人と、自分を比べない。世間体も、気にしない。
過去の(スムーズにできていた頃の)自分と、今の自分も比べない。
理想を言えば、今の自分にできるペースを、できるだけ客観的につかみ、受け入れられるといいです。
人に理解してもらいにくい病気ですが、病気なのに「いい主婦」「体裁のいい人」であろうと考えても、体がついていかないのなら、その考えに無理があるということです。ですので、今の現状を受け入れます。

1-3)この段階のアドバイス

1.気そらし法=強迫の対象から離れられるような他のことをあえて行い、それになるべく注意を集中させます。はじめはうまく集中できないのが当たり前です。時間は30秒でも1分でもいいし、100%でなく、30%しか気がそらせなくてもOKです。0か100でない、中途半端を受け入れます。

・気をそらせるには、、
強迫から「逃げる」ことが動機でなければ、何でもいいです。
例:家事をする、音楽を聞く、体を動かす、深呼吸をする、外に出る、暗算をする・・・など

・気をそらせるのに、リラックス法のページ腹式呼吸などを行うこともいいです。お腹で息を吸っていることや、顔面が緊張していることに気づくことも気そらしです。

2.
昼夜逆転しない。午前中に起きて、カーテンを開けて、部屋に日光を入れる。窓際で、その日光を感じる。直接、太陽を見るわけではありません。ただ、窓際の明るさを目が感じて、起きるモードになることが大切なのです。(セロトニン参照)

3.極端に栄養が偏らない。
栄養に過剰に気を使うこともないと思いますが、極端に偏った食事はよくありません。
例えば、 毎日、お菓子、インスタントめん、炭酸飲料、レトルト食品、これらだけを飲食していると、脳や体に必要な栄養が摂れないかもしれません。

参考:
[1]丹野義彦・坂本真士「自分のこころから読む臨床心理学入門」東京大学出版(2001)
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